キャットフードの成分表示(灰分)

キャットフードの成分表示を見ると「灰分」という、普段なかなか目にすることのない単語が記載されています。この灰分とは一体どのようなものなのでしょうか。
この記事では灰分とはどのようなものなのか、その詳細と覚えておきたいことについてご紹介します。

灰分とは

灰分(かいぶん)を字そのものの意味で説明すると、食品材料を燃焼させた後に残る灰のことを指します。
これを簡単に表現すると、すなわちミネラル分の量です。
キャットフードには保証成分として灰分の割合が表示されていますが、これはつまりキャットフードに含まれているミネラルの割合です。

灰分の測定方法

なぜ灰分がミネラルの量を示すのでしょうか。その答えは測定方法にあります。
一般的に食品材料は主に水分と有機質、無機質(ミネラル)で構成されています。この食品材料を550℃から600℃の高温で熱することで水分や有機質が燃焼ガスとして気化し、無機質のみが灰として残ります。
このように測定することで、灰の量を食品材料に含まれるミネラルの量とみなすことができます。
但し、この測定方法では無機質の一部である塩素も加熱によって失われるなど、正確な量を出すことは困難なため、おおよその数値であることに注意が必要です。

灰分の重要性

灰分は猫の身体の健康に必要な5大栄養素のうちの1つであるため、非常に重要な成分です。この成分は自分で生成することができず、食事からのみ摂取が可能です。
灰分の実体であるミネラルは100種類以上あるとされていますが、猫にとって必須なミネラルは12種類といわれています。更にその中から1日に100mg以上の摂取が必要とされるミネラルは、以下の6種類です。

  • カルシウム
  • リン
  • カリウム
  • ナトリウム
  • マグネシウム
  • 塩化物

これらは1つだけを多く摂取すればよいということではなく、全てをバランスよく摂取する必要があります。偏りすぎると逆に身体に悪影響を及ぼします。
カルシウムとリンはリン酸カルシウムとして結合し、骨や歯の発達を促します。この2つのバランスが崩れた場合、骨が溶けてカルシウム不足に陥ったり、尿として排出された成分が尿結石の原因となったりします。

また、マグネシウムとカルシウムも同様に骨や歯を形成します。マグネシウムが不足してしまうと代替としてカリウムが使われることで筋肉が衰えてしまいます。逆にマグネシウムを過剰に摂取すると結石の原因となります。
このように、灰分はその中に含まれる必須なミネラルのバランスが特に重要となり、そのバランスが崩れてしまうことで健康に悪影響が出てしまいます。
キャットフードに含まれる灰分の割合の目安としては5%から10%といわれていますが、全体の割合とともに、それぞれのバランスも大切です。

まとめ

キャットフードの成分表示の1つとして記載されている「灰分」についての詳細をご紹介しました。
灰分とは高温で熱した結果残った灰の量を指し、実際はキャットフードに含まれるミネラルの割合を示しています。ミネラルは猫にとって食事でしか摂取できない重要な成分であり、特にバランスが重要です。バランスが崩れた場合は、結石など健康に悪影響が出てしまう可能性があります。結石などの診断が出た場合、ミネラルバランスの見直しが必要となりますので、その際に灰分とその中に含まれるミネラルの割合に注目しましょう。