猫に必要な栄養素の脂質はどんな働き?

「脂質」と聞くと太るイメージを持つ人が多いかもしれません。 しかし、脂質は猫の五大栄養素(タンパク質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)のひとつで、とても大事な働きがあります。脂質の中でも「必須脂肪酸」と言われる脂肪酸が重要です。

必須脂肪酸とは?

必須脂肪酸という名前は聞いたことがある人も多いでしょう。しかし、どんな働きがあるのか正直わからない方も多いと思います。必須脂肪酸は生き物が生きていくうえで生命を維持するために必要な脂肪酸と言っても過言ではありません。細胞膜やホルモンを生み出す体の構成において重要な物質です。必須脂肪酸は体内で作り出すことができないので食べ物から摂取しなければなりません。

必須脂肪酸には2種類ある

必須脂肪酸の中には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があります。
飽和脂肪酸 バターやラード、ラードや牛脂に含まれる油
不飽和脂肪酸 魚類や植物系に多く含まれる油
不飽和脂肪酸は血液中のコレストロール値などを調整する働きや血液をサラサラにする働きがあります。不飽和脂肪酸の一種である、DHAは脳内機能の向上を助ける栄養素の1つです。同じ不飽和脂肪酸の1つであるEPAは免疫調整作用があります。
こういった栄養素が含まれていることで脂質は生きていくうえで必要な栄養素の1つと言われています。

不飽和脂肪酸の中のアラキドン酸は重要

不飽和脂肪酸の中で必要な栄養素の名前を挙げると『アラキドン酸』です。あまり聞きなれない名前です。アラキドン酸は豚や牛レバー、サバやイワシなどに豊富に含まれています。野生の猫は小動物や鳥を捕獲し、まる1匹食べるのでそこから摂取することが可能です。しかし、飼育されている猫は野生の猫と違い生身の生き物を捕まえて食べる事はありません。そのためキャットフードから摂取することが必要です。
アラキドン酸の作用は

  • 皮膚や細胞、丈夫な体づくりを助ける
  • 脳内活性化
  • ツヤのあるいい毛並み作る
  • 免疫力が増え、病気になりにくいからだを作る

と体づくりには必要不可欠な栄養素の1つです。

脂質は体つくりの基本となる栄養素

こうして脂質の働きをみると愛猫の体づくりには必要な栄養素です。キャットフードで「脂質カット」と聞くとダイエットにはとても魅力的なフードに聞こえます。
しかし、脂質は上に紹介した働きの他にも、エネルギー源として活躍し、便を軟らかくして便秘を改善したりする働きもあります。そのため特に健康状態に問題の無い猫に、脂質カットのキャットフードを与えるのは控えたほうが良いと思います。