キャットフードの成分表示(粗~)

キャットフードの成分表示には「粗」という文字が使用されています。これは人間の食品では用いられない文字です。この粗という文字は一体どのような意味があるのでしょうか。
この記事では粗という文字がどのような意味であるか、成分表示でどのように使用されているか、等についてご紹介します。

「粗」がどのように使用されているか

キャットフードのパッケージの側面や裏面を見ると、成分表示が記載されています。この成分表示はタンパク質、脂肪、繊維、水分、灰分の5つに分類されています。
この5つのうちの水分以外の成分は、以下のように記載されていることがあります。

  • 粗タンパク質
  • 粗脂肪
  • 粗繊維
  • 粗灰分

このように、「粗」という文字は4つの成分の接頭語として使用されています。

「粗」とはどういう意味か

そもそも「粗」という文字には「あらい」や「よくない」という意味があり、粗という文字が使用されていることで悪い印象を持つ人もいるかもしれません。

しかし、キャットフードに使用されている粗という文字は「だいたい」もしくは「おおよそ」の意味で用いられています。

例えば粗タンパク質の場合は、おおよそのタンパク質の割合をパーセントで表しています。キャットフードに含まれる純粋なタンパク質の量を測定するのは困難です。そのためタンパク質以外の成分も微妙に含まれる、という意味で粗という文字を用いています。
実は人間が普段口にする食品もキャットフードもタンパク質の分析方法はほぼ同じといわれています。

ではなぜキャットフードのみ粗タンパク質という表示なのでしょうか。

それは、食品の表示では粗という文字が省略されているからです。
つまり、食品のタンパク質という表示とキャットフードの粗タンパク質という表示は同等とみなすことができます。
この成分表示における粗という文字は日本独特のものではなく、世界共通の表現方法です。英語では「crude」と記載されています。

「粗」に含まれる不純物の内容

キャットフードの成分表示で粗が用いられている4つの成分は文字通り純粋な成分ではなく、他の成分も含まれています。その他の成分とは何なのかを、以下に記載します。

  • 粗タンパク質…アミノ酸やアミン類
  • 粗脂肪…脂肪に融解しているビタミンや他の成分
  • 粗繊維…酸やアルカリに溶けないケラチンのような成分
  • 粗灰分…ミネラル成分の酸化物

例えば成分表示で「粗タンパク質20%以上」と記載されている場合は、純粋なタンパク質の他にアミノ酸やアミン類も含まれている、ということです。

まとめ

キャットフードの成分表示に記載されている「粗」という文字についての詳細をご紹介しました。
粗という文字は成分表示の5つの成分中、水以外の4つの成分に使用されており、「おおよそ」という意味を持ちます。
この4つの成分はそのもののみを抽出をすることが困難であり、その結果不純物が含まれているという意味で粗という文字が使用されています。

文字から悪い意味を連想しやすいですが、決してそんなことはありません。
正しい解釈で成分表示を理解することが大切です。